2021年5月26日

Column

CA ORGANICが目指している世界のこと──「食で、地方を元気にする」

「生まれ育った故郷が、本当になくなってしまうかもしれない。ーーー」

高齢化、人口減少、過疎化・・・地方が抱える問題、だれしも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。兵庫県宍粟(しそう)市で生まれ育った CA ORGANIC の代表・福原は、自分の母校が廃校になると知ったとき「リアルに自分の故郷がなくなるかもしれない」という強い危機感を感じました。それが、CA ORGANICの原点につながっています。

「食で、地方を元気にする」

今日は、CAのビジョンメッセージに込めた決意について、お話させていただきたいと思います。

有機農法でつくられた食材を選ぶことが、農地の環境保全につながる

わたしたちは毎日食事をしますが、「どの農法で作られた食材を選ぶか」が、実は自然環境を左右すること、ご存知でしょうか。

私たちCA ORGANICは、有機農法で生産された食材をおすすめしています。

有機農法は、平成18年度に策定された「有機農業推進法」において、「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう」と言及されている通り、元ある自然になるべく近い形で栽培を行う農法をいいます。そのため、地中の微生物を減らすなど自然の生態系を崩すリスクが少なく、生物の多様性や周辺の自然環境を維持することが期待できるのです。

また、有機農法を続けると、地中の炭素量が増え、それが二酸化炭素の吸収源となってくれます。いまや世界中で「二酸化炭素を削減しよう」と言われていますが、実は農業が大きな鍵であり、有機農法が注目されています。

「有機農法を実践したら、ホタルが帰ってきた

こういう農家さんの声もちらほら聞かれるほど。生産地周辺の環境は、農法に大きく左右されるんですね。

私たちCA ORGANICは、生産地の自然を守るためにも、多くの方に有機農法でつくられた食材を届けたい、と考えています。

美味しい、体にいい、環境にいい。有機農法の価値を伝え、お客様へ届けることで、生産者の方々の生活を豊かにしたい

有機農法のメリットをお話しましたが、当然デメリットもあります。それは「手間がかかる」ということ。

即効性のある農薬や化学肥料を使わない分、病気にかかるリスクが増えたり、人の手によるお世話など、多くの介在が必要となります。手間ひまかけて、丁寧に育てる必要があるということです。

その分、人件費がかかるので、食材の価格は上がります。その価値を知らない人からすると「なぜ高いの?」となり、選ばれない商品となってしまいます。残念ながら、このデメリットにより「本当は有機農法を実践したいけど、生活が成り立たないから実施していない」生産者さんが多くいらっしゃいます。

そこで私たちCAは、人々に無農薬や有機農法で育てられた食材の価値を伝え、販売し、その報酬を生産者さんへ還元することで、その方々の生活を守ることも、使命のひとつであると考えています。

環境にも配慮しながら、美味しい食材を生産してくださっている方々の生活を、より豊かにしたいと思っています。

地方での生産活動もスタート。地方の経済を循環させ、その地域で暮らす人々の生活を豊かにしたい

先にお話した、CAの代表・福原の母校ですが、廃校になった後にもストーリーがあるんです。実は現在、学校を改築してゲストハウスに活用するという計画が進行中・・!

CAも、改装後のスペースで、なんと味噌づくりをスタートさせました。このお味噌は、CA ORGANICの人気商品のひとつである「西さんのお味噌」。毎年大変好評で売り切れになってしまうため、改築後のスペースを活用し、生産に力を入れることにしました。

▲お味噌づくりに使用した豆。地元の方にも手伝っていただきました

また、同じく宍粟市にて、使われていなかった土地を利用し、じゃがいもやさつまいもの生産もはじめました。こちらも収穫したらCA ORGANICにて販売予定です。

▲CA ORGANICのじゃがいもを植え付けた畑

▲植え付けから時間が経過し、しっかり芽が出ました

なぜこんなことをするのか?それは、地方の人々とともに、そのエリアで作物をつくり、CA ORGANICでお客様へ届けることで、地方の経済を循環させたいと考えているからです。地方に雇用を生み、働く人や行き来する人、住む人が増えれば、故郷も守られるはず。地方を守るために私たちができることのひとつだと思っています。

これらは、まずは福原の地元からスタートさせていますが、他のエリアへも広げていく予定です。

「食で、地方を元気にする」

CAのミッションを体現できるよう、これからも歩み続けます。

CA ORGANIC ASHIYA 芦屋市大原町12-1
CA ORGANIC KURAKUEN 西宮市南越木岩町6-5
CA ORGANIC ROKKO 神戸市灘区永手町4-1-1 プリコ六甲道1F