2019年10月18日

Column

ありがとんぼ農園から無農薬・無肥料の「新米」届きました

お米の美味しさをしみじみ感じる新米の季節到来です。
新米の炊きたてつやつやご飯。
これに勝る秋のごちそうがあるでしょうか?

今年も朝来市和田山町の「ありがとんぼ農園」から新米「ササニシキ」が届きました。
ありがとんぼ農園の岡村さんとは知り合って13年になります。
自然のサイクルに身を任せるセンスと、自然への感謝の気持ちを忘れない岡村さんのお米は、彼の生き方をそのまま表したような力強く優しい味わい。
まさに「毎日でも食べたくなる」味です。
その味の秘密は自然の声を聞きながら編み出した独自の農法にありました。

農業の常識にとらわれないユニークな農法

岡村さんは40代と農家の中ではまだ若手です。
家業を継いで農家になったわけではなく、大学で農学部に入ったことがきっかけで農業を始めました。
大学卒業後に地元に戻って自然農法を学び、自然の理を生かしたユニークな農法で無肥料、無農薬のお米と大豆を主に栽培されています。

では「自然の理を生かす」というのはどういうことなのか?
「無肥料、無農薬」ってどういうことなのか?

農薬を使わないということは、当然草が生えてきますから草取りをしなければいけません。
そこに人の手間と労働力が必要になるので、農薬を使って草が生えないようにするのが通常の慣行栽培と言われるものです。
では岡村さんは農薬を使わない代わりに毎日必死に草取りをしているのかというとそうではありません。
田んぼの裏山から水を「かけ流し」することで草の種を流し、草が生えないようにしているのです。
人の手を入れるところと、自然に任せられるところを自然と対話しながら役割分担をする。

まさに自然の力を借りた独自の農法です。

山のミネラルが美味しさの秘訣

さらにこの「かけ流し」は味にも嬉しい効果を与えてくれます。
無肥料で育てた稲は自分の力で土壌から栄養を吸収しようと力強く根をはります。
そこにミネラル分を多くもった山の水をかけ流すことで、稲は一生懸命そのミネラルを栄養分として取り込もうとします。
その山のミネラルが味にも影響して、美味しさにつながります。
岡村さんの自然の恵みに感謝している生き方、寄り添う暮らし方が味にも表れています。
毎日食べるお米こそ、美味しくて安全なものを選びたいですね。

今まで常識だと思われていたことをあえて打ち破り、自然の声に耳を傾けながら生まれた岡村さんのササニシキ。
豊かな自然から作り出される力強い味わいをぜひ味わってみてください。

人気の「ありがとう味噌」は11月入荷予定

そうそう、こちらも忘れてはいけません。
毎年人気で春頃には売り切れてしまう「ありがとう味噌」も11月には入荷予定です。
味噌の材料となる麹・大豆・塩のうち、塩以外は自家栽培。
もちろん塩にもこだわり、五島列島の天然塩が使われています。
お米と同じく、無肥料・無農薬で育てた大豆を岡村さんが薪火で蒸し、自然に感謝しながら全て手作業で仕上げる味噌はしみじみと食べる喜びを感じさせてくれます。
こちらもお楽しみに!